何をやってもうまくいかない時、「自分はなぜ生きているのだろう。」「自分はなぜ働いているのだろう。」という思いが頭をよぎる。そんな経験ありませんか。
この「なぜ」の答えが見つかれば人生をもっと楽に生きられそうだ。
今回ご紹介する書「生き方―人間として一番大切なこと」には、これからの人生を正しく生きるためのヒントが書かれてある。
京セラ、KDDI株式会社の創業者であり、日本航空取締役名誉会長を務める稲盛和夫氏による本書で語られるのは「人間として正しい事」とは何かということ。
数多くの偉業を成し遂げてきた稲盛氏の言葉は厳しい事、実現不可能な事が数多く並べられているものと思われそうだが、その言葉の中に特別な事は全くない。
本書の核となる考え方として次のような方程式が紹介されている。
「人生・仕事の結果 = 考え方×熱意×能力」
自分が満足がいく最良の人生を送るための方程式だ。
「考え方」とは、「熱意」とは、「能力」とは一体何か。
足していくのではなく、掛けることで得られるものは何か。
仕事で結果で出したい、楽しい人生を送りたい、充実した人生にしたいという様々な思いに対して答えは1つしかない事を本書を読み終えた後に気付かさせてくれる。
世界は人と人の繋がり、そして関わり合いによって成り立っているという原点に立ち戻り、改めて自分と見つめ直す機会を与えてくれる書となっている。
今自分の中で迷いが生じ始めた方、アイデンティティーを再確認したい方には是非手にとって頂きたい。