【情熱の階段 日本人闘牛士、たった一人の挑戦】
何か事を起こそうとする時、新しい事に取り組まないといけなくなった時
「自分に出来るだろうか?」という考えが貴兄の頭をよぎるのではないでしょうか。
確かに、経験がない事にチャレンジする事は誰しも不安なもの。
何事にも困難な壁があると分かっているからこそ、計画的に物事を進めようとします。
しっかりと準備を整え、極力失敗のないような計画を立てたとしても失敗は付き物つきもの。
「自分は最善を尽くした、次また頑張ろう。」と思う事でしょう。
「今回の失敗の経験を次に活かせばいいだ。」と。
自分の事は自分が良く知っていて、今自分が出来る精一杯の事をやったんだと納得する自分。
本当にそうなのでしょうか?
その答えが今回ご紹介する「情熱の階段 日本人闘牛士、たった一人の挑戦」にあります。
「闘牛士になる!」という夢だけを持って単身スペインに渡った日本人闘牛士濃野 平氏の自伝本です。
濃野氏は、お金もコネも語学力もない状態で単身スペインに。
そこで待ち受けていたのは”ありえない困難の壁”ばかり。
味わった事のない孤独、裏切り、別れ、差別、病魔との闘い。
しかし、どういう状況に置かれても濃野氏は何度でも立ち上がり、決してあきらめる事はありません。
彼は”自分を信じている”からです。
闘牛士になりたいからスペインに行く。
何かあったらその時に考えたらいい。
「自分に出来るだろうか?」と考えてしまうのは「今の自分の能力はここら辺だ」
と、自分で勝手に決め付けているのではないではないか?
一見無謀な濃野氏の行動ですが、今なお闘牛という過酷な世界で生き抜く姿に
込み上げてきます。
叶えたい夢がある方、これから夢が現実になろうとしている方に
大きな勇気と希望を与えてくれる一冊となるでしょう。