子どもがやがて大人になるように、時が経てば人の立場は変わるもの。
それは、組織の中においても同じです。人に使われる側から、今度は使う側へ。
言われたことだけをやっていれば良かった期間は、いつかは終わりを迎えるのです。
しかし、人を使うのは難しい。本当に。
「やってみせ、いって聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」と言ったのは
海軍大将・山本五十六ですが、この言葉が70年以上経った今なお人々の記憶に強く残っているほど
いつの時代も、人は、人を使うことを難しいと痛感しながら生きているわけです。
と、そのように悩む人々を助け続けてきたのが、この『1分間マネジャー』。
1983年の初版から、版を重ねに重ね、2010年の時点でなんと92刷。
表紙に書いてある通り「何を示し、どう褒め、どう叱るか!」を物語調に説明しています。
この本のポイントは、タイトルにもある通り「1分間」。
カップラーメンすら出来上がらないこの時間を、短いと諦めるか、それとも長いと捉えるか。
さて、1分間で部下を気分よく働かせるためには、一体何が必要なのでしょう。
なだめすかすだけではダメ、怒るばかりでももちろんダメ。
どうすればいいのか、その答えを知りたい方は『1分間マネジャー』の一読を。
読んで満足して終わるだけではダメですよ。実践して、人がついてきてこそ、です。