【孫正義名語録】
人柄というものは、普段の何気ない会話の中にもなんとなく浮かび上がってきます。
人が人を判断する基準は外見や喋り方、それに何気ない言葉の選び方。
「それにしよう」「それがいい」「それでいい」
同じ内容を言っていても、言い方ひとつ、”てにをは”ひとつで印象はガラリと変わるもの。
それは、細かい助詞の選び方にも、その人の考え方がにじみ出るからでしょう。
「やりましょう」
この前向きなエネルギーにあふれる言葉は、ソフトバンク・孫正義社長の言葉。
twitterを利用している方なら、おなじみのフレーズでしょう。
そんな孫社長の言葉を集めたのが、三木雄信著の『孫正義名語録』です。
元ソフトバンク社長室長の著者が、孫社長のこれまでの言葉をまとめて紹介した一冊。
本書はひとつひとつの言葉を深く解説するというよりは、
孫社長の名語録をたくさん集めてサラリと触れたという印象。
しかし、「遅すぎる決断というのは決断をしないに等しい」「仕方がないとか難しいとかいう
言葉を言えば言うほど解決は遠ざかる」等
短い言葉の中にも、孫社長が今まで何を考え実行してきたかが窺い知れます。
言うは易し、などという言葉もありますが、社長という立場になれば
「言う」ことすら責任重大です。
その立場で何を言い、何を成し遂げてきたか。
孫社長を知る入門書としてオススメの一冊です。