レンジローバー史上、最も軽く、最もコンパクトで、最も燃費がいいレンジローバーと謳うイヴォーク。
しかし僕がこのクルマを「近年希に見る傑作」と評価しているのは、そういった実用面でのメリットからじゃない。
RANGE ROVER EVOQUE アストンマーチン Lamborghini Audi Mercedes-Benz bmw drive car ドライブ
レンジローバー史上、最も軽く、最もコンパクトで、最も燃費がいいレンジローバーと謳うイヴォーク。
しかし僕がこのクルマを「近年希に見る傑作」と評価しているのは、そういった実用面でのメリットからじゃない。
RANGE ROVER EVOQUE アストンマーチン Lamborghini Audi Mercedes-Benz bmw drive car ドライブ
運転してみたい! 外観を見ただけで、そんな強烈な想いに駆られるSUVはいまだかつてなかった。それどころか、イヴォークはSUVという限られた枠を飛び出し、セダン、ステーションワゴン、クーペ、スポーツカーといった様々なジャンルのクルマに乗るユーザーからも熱い注目を集めている。
クーペのようにスタイリッシュで、ワゴンのように使いやすく、ラグジュアリーセダンのように快適。そんな八方美人的なクルマづくりは、えてして個性の低下をもたらすもの。しかしイヴォークはそうはなっていない。
なぜか?一見ワイドレンジ狙いに見えるけれど、実のことろイヴォークのコンセプトはあるひとつの目標にピタリと焦点を当てているからだ。それは、「スタイリッシュなクルマに乗りたい」というマインドをもつユーザーのハートをしっかりと掴むことだ。
メーカーもメディアもジャンル分けをしたがるが、ユーザーの立場にたてばそれはさして重要なことではない。まずは視覚を通して魂を激しく揺さぶってくれること。
次に求める最低限の実用性が備わっていること。そして予算。
この3点で納得できれば、ジャンルなどどうでもいいというのが多くの人の本音だろう。さらに言うなら、乗ってみて肌感覚が合えば、そのクルマは間違いなく最高の伴侶となる。
イヴォークは貴方にとって最高の伴侶となり得る存在なのだろうか?
動画インプレッションを通して、その世界観をたっぷりと堪能していただきたい。
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岡崎 五朗
1966年生まれ。青山学院大学理工学部機械工学科在学中から執筆活動を始め、卒業と同時にフリーランスの自動車ジャーナリストとして活動を開始。
現在、自動車専門誌、一般男性誌への執筆の他、テレビ神奈川『岡崎五朗のクルマでいこう!』のメインキャスターを務める。
持論は「クルマはその国、その企業を映す鏡」。単なる試乗インプレッションにとどまらず、クルマを通して企業論、マーケティング論、技術論、文明論といった幅広いジャンルを語る。
日本自動車ジャーナリスト協会理事。 |
ファンクションとエモーションに、BMWらしいスポーティーさを加えたグランクーペ。 カブリオレ、クーペに続く3番目の6シリーズ。名前はグランクーペ。GT
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