ひと足先にデビューした911も、「最良のポルシェは最新のポルシェ」というセオリーがいまだしっかりと存在していることを明確に示していた。
より高性能に、より快適に、より上質に、より低燃費になった新型911は、毎日乗れる高性能スポーツカーとしての理想像である。
ひと足先にデビューした911も、「最良のポルシェは最新のポルシェ」というセオリーがいまだしっかりと存在していることを明確に示していた。
より高性能に、より快適に、より上質に、より低燃費になった新型911は、毎日乗れる高性能スポーツカーとしての理想像である。
エクステリアの見どころは、911との差別性を強めた顔と、スポイラーと一体になったユニークな形状のリアコンビランプ。正直なところ、911のような魅惑的なルックスではないが、ボクスターとしては”正常進化”といったところだ。
むしろ大幅に魅力を増したのはインテリアで、どこもかしこも「これがボクスター?」と
思うほどに質感を高めてきた。エントリーモデルという言葉から想像される安っぽさは微塵もない。
しかし、最大の驚きは走り出してから訪れる。
そのドライブフィールを端的に表現するなら「最高に洗練された刺激性の塊」となるだろう。
ポルシェマジックという名の高性能フィルターで雑味だけを完璧に取り除いたスムースな刺激性こそが、毎日乗れるスポーツカーという、フェラーリにはない独自性をポルシェに与えている最大の理由だ。
とくに軽快感と快適性において、新型ボクスターは911をも凌ぐ実力を備えていた。
というわけで、日本初となる新型ボクスターの動画インプレッションをお届けしよう。モンテカルロラリーの舞台となった南仏の景色、フラット6の痛快なサウンドは、スポーツカーファンならずとも要注目である。
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岡崎 五朗
1966年生まれ。青山学院大学理工学部機械工学科在学中から執筆活動を始め、卒業と同時にフリーランスの自動車ジャーナリストとして活動を開始。
現在、自動車専門誌、一般男性誌への執筆の他、テレビ神奈川『岡崎五朗のクルマでいこう!』のメインキャスターを務める。
持論は「クルマはその国、その企業を映す鏡」。単なる試乗インプレッションにとどまらず、クルマを通して企業論、マーケティング論、技術論、文明論といった幅広いジャンルを語る。
日本自動車ジャーナリスト協会理事。 |
ファンクションとエモーションに、BMWらしいスポーティーさを加えたグランクーペ。 カブリオレ、クーペに続く3番目の6シリーズ。名前はグランクーペ。GT
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