ドイツの algoriddim社がリリースした「djay」は、直感的に操作できるシンプルなインターフェースで、数多くのPadユーザーをDJデビューさせ、2011年度アップル・デザイン賞を受賞。
その「djay」に次ぐアプリ「vjay」が登場した。
「vjay」は、自分の iPad のライブラリに入っている映像や楽曲をミックスしてオリジナルの映像が創り出せる。
2つの音楽をミックスさせるDJ のように、「vjay」では2つの映像をミックスするのだ。
VJアプリなので外部出力は充実。コンポジットAVケーブル、VGAアダプタやHDMIとあらゆる場所で利用できる。もちろん、Apple TVを使ってのAirplayも可能。
「djay」ゆずりのシンプルで直感的に操作できるインターフェースは、初心者でも出来そうな気分にさせてくれる程よく出来たデザイン。
しかし、シンプルなインターフェースの裏には充実した機能が隠されている。
再生された映像と音声にエフェクトをかけるエフェクトオーディオ·ビジュアルFX(クラッシュ、ストロボ、回転、フィッシュアイ)や2D FXタッチパッド、オーディオ·ビジュアルトランジション(ブレンド、キューブ、スワップ、グリッド、モザイク、プッシュ)。
さらに、スローモーション効果、逆再生といったビジュアルとサウンドをリアルタイムに操るエフェクト類が数多く搭載されている。
これらはフェーダーのスライドやタッチやスワイプの操作だけでいいので、誰にでもすぐに本格的なVJプレイを楽しめる。
また、自動ビート·テンポ検出、オートゲイン、BPM同期、ビート同期スクラブ、オーディオとビデオのスクラッチ、テンポ·コントロール(最大+ -25%まで)、ピッチ·ベンド、3バンド·オーディオ·ビジュアルイコライザー(6デシベル、RGB〜-24 dB)といった機能により、さらに細かなVJプレイが可能となっている。
デフォルトのインターフェースでは映像と音を一緒に切り替えるフェーダーのみとなっており、これを左右にスライドさせることで映像・音楽が切り替わる。
しかし、設定を切り替える事で映像と音それぞれにフェーダーが配置される。
これにより、左右の映像を切り替えても楽曲はそのまま再生されたり、映像は切り替えないで、楽曲だけ切り替えたりという少し難易度の高いプレイも可能になる。
自分のVJプレイは録画も可能で、カメラロールに保存される。
プレゼン用の資料を制作したり、プロモーションビデオを制作したり、また、プライベートでは結婚式の二次会で披露宴の模様をミックスしたりと、色々な使い方が出来そうなアプリである。
さらに、機能的にはかなり劣るものの、映像を使わずに音楽だけを取り込んでミックスできるので、簡単なDJプレイは可能。こちらも是非トライして頂きたい。