リーマン・ショックから4年、世界的経済危機の影響は日本でも深刻、ゆるやかに回復傾向にあるとはいえ、その兆しすら感じる事すらできない。
この不景気の中、企業が業績を伸ばすのは難しい。
とにかく今は耐えて景気が回復するのを待つしかない。
そうやって業績不振の原因は不況なのだからと言い聞かせる毎日。
しかし、周りを見渡せば不景気の中業績を伸ばし続ける企業が必ずある。
では、これら企業に見られる共通点とは何か?
今回ご紹介する「徹底のリーダーシップ 」はごくシンプルなメッセージによって打開策を導いてくれます。
ベンチャーからフォーチュン500企業の経営アドバイザーとして知られるハーバード・ビジネス・スクール元教授、ラム・チャラン氏。
本書は、危機と直面している経営者に向けて書かれた内容となっているが、企業においてのリーダーというのは各部署、各チームにも存在する。
リーダーとしての行動がこれからの運命を左右する大切な役割を果たすというシンプルな内容で構成されているが、「そんな事言われなくても分かっている」と思うのは大早計だ。
ラム・チャラン氏が多くの経営者たちからの絶大の支持と信頼を集めている事からも分かる通り、その語り口は明快で納得のいくものばかりだ。
実は分かっているようで分かっていなかった事が次から次へと出てくるはず。
そして、不況だから経営、営業が厳しいという事がただの言い訳だったことに気づくはず。
「徹底のリーダーシップ 」では「強いリーダーシップ」を発揮するための方法が数多く登場する。
まさに最悪の状況から最高の結果を引き出すための指南書となっている。
危機に直面した企業のリーダーだけでなく、不振からの脱却を目指す全ての人に読んで頂きたい一冊。